その31 【棚からぼた餅?編】

時期:2003年01月27日                                                執筆日:2005年11月17日
親友の結婚式は最高に楽しかった。小さい頃バカやってた奴が奥さんを持ち、子供を育てているというのはなんか不思議な感じだ。そんな楽しい日本滞在も10日間という短い時間ではあっという間に過ぎてしまうのは当然である。ドイツに帰ってみると新たなミッションが俺を待っていた・・・。

遅ればせながら授業に参加し、心理学や教育学などを友達に聞き、歌やコレペティもさっさと始まった。

ある時コレペティのハインリッヒ先生が

「今度またオーディションがあるので受けなさい」

と言うので

「はい」

と、とりあえず答えておいた。断る理由なんて全く無いので。

しかしエクストラコーラスに一度入ると、毎回の演目でオーディションなぞしなくてもよく、自動的に次の公演も参加させられるのだ。もちろん断らない限り。今回のオーディションはこの年の夏に初演されるワーグナーのオペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の12人いる学徒役を選出するためのものだった。配役は4人アルト(低い女声)、8人テノール(1番テノール4人、2番テノール4人)である。

このテノールに選ばれたのは、俺を含め大学からは3人だった。一人はアンドレアス、もう一人はドイツ人の違う門下のテノールだった。他は3人ほど合唱の正団員から選ばれ、その他は他からオーディションを受けて入ってきていた。

なんとこの学徒役、契約書の上ではソリスト扱いになるので、給料もエクストラコーラスと比べると格段に高い!!練習期間内の給料と公演ごとに支払われる給料を足すと60万円くらいにはなったと思う(また記憶があやしい・・・。昔の給料明細を探すのは骨が折れるので却下)。ドイツでの毎月の仕送りが10万なのと比べても、一気に大金持ちになった気分になる!まぁでもそれだけ拘束時間や練習量も格段に増えるのだが・・・。

とりあえず練習に参加し始めた。学徒役の皆と挨拶を交わし楽譜を読み始める。っていうか難し〜!しかも長っ!!全部のオペラ4〜5時間あるんだもん。1番テノールか2番テノールかを決めるときに、音が低いという理由だけで2番を選んだのだが、音をとるのが難しい。内旋律は苦手・・・。

こんな感じで、またいつの間にかソリスト(怪しいが・・・)への道へ最初の一歩を踏み出したのでした。公演まであと5ヶ月!!


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