オペラ・コンサート・オラトリオ
テノール歌手

二期会オペラ研修所
声楽・ドイツ語ディクション講師


ドイツ語講師
(ゲーテ・インスティトュート語学検定C1保持)

升島 唯博
ますじま ただひろ

●音楽歴●
広島のエリザベト音楽大学にて声楽を小野村和弘教授(バリトン)に師事。在学中、クラシックギターを佐藤紀雄氏に師事。大学卒業後渡独。ドイツ、ノルトライン・ヴェストファーレン州、デトモルト音楽大学ミュンスター校にて、ウタ・シュプレッケルゼン教授(ソプラノ)のもと、声楽教育科課程を卒業、ディプロム取得。その後、広島中村音楽奨学金を得て、同じくドイツ、シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州、リューベック音楽大学にて、フランツ=ヨーゼフ・アインハウス教授(バリトン)のもと、舞台演奏学科課程を卒業、ディプロム取得、同大学院オペラコースを最高得点で修了。その後ブレーメン歌劇場オペラアカデミーにおいてシュピール・テノール(テノール・ブッフォ)として契約を結ぶ。2011年より、フリーの歌手としてドイツ各劇場に出演。2014年より拠点を日本に移して活動中。東京二期会会員。
●コンクール歴●
オランダ・オイレギオ国際声楽コンクール 優勝
第4回東京国際声楽コンクール オペレッタ部門第2位 歌曲部門第3位 一般部門第5位入賞
●演奏活動●
広島では、在学中よりオペラのソリストとして舞台に上がるとともに、数多くの演奏会にてリサイタルを開く。

ミュンスターの教会にて、ハインリッヒ・シュッツ「クリスマス物語」のエヴァンゲリストを歌い好評を博す。その他にJ・S・バッハのカンタータのソリスト、モーツアルト「戴冠ミサ」のテノールソロなど、教会音楽の分野でも活躍。オペラではミュンスター州立劇場にて合唱の経験を積むとともに、ミーシャ・スポリエンスキーのオペラ「Rufen Sie Herrn Plim」においてソリストとしても舞台に立つ。

リューベック音楽大学主催、モーツァルト生誕250周年記念開催のオペラ「フィガロの結婚」にてバジリオ、ドン・クルツィオを歌い好評を博す。オイティーン夏季オペラフェスティバルにおいてはレオンカヴァッロのオペラ「道化師」にてアルレッキーノ/ペッペ役で出演。その翌年もヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」にて使者役として出演。クリスマスには様々な教会でクリスマスミサ・ソロを歌う。現代作品にも積極的に取り組み、2007年にはドイツ初演現代オペラのアンサンブルの一員としてリューベックオペラ劇場の舞台に立つ。2008年リューベック音楽大学主催プロジェクト、オットー・ニコライ作オペラ「ウィンザーの陽気な貴婦人達」においてフェントン役で出演、同時に行われた修了試験において最高点を取得。秋にはスイスの首都ベルン歌劇場に、リューベック歌劇場で行われた現代オペラの一員として招待される。

ブレーメン歌劇場においてはモーツァルトのオペラ「魔笛」モノスタートス、R.シュトラウスのオペラ「サロメ」ユダヤ人、ロッシーニのオペラ「マホメット2世」セリモ(ミヒャエル・ハンペ演出)を2008−2009年のシーズンを通して歌う。

 2009年冬にはハンブルク州立劇場においてヴィクトール・ウルマンのオペラ「アトランティスの皇帝」ハルレキンを歌う。
 2010年には同オペラ、同役をミュンスター州立劇場にて新演出で歌う。オイティーン夏期オペラフェスティバルにおいてオペラ「ピノキオ」の主役ピノキオで出演。同年夏に音楽祭「オペラ、オペレッタの日々リューディングハウゼン」でオッフェンバッハのオペレッタ「天国と地獄」のマーキュリー役で出演。同オペレッタ同役を、2010−2011年シーズンを通してハイデルベルクオペラ劇場にて新演出で出演。
 2011年にミュンスター州立劇場にてジングシュピール「夢食い小人」の主役、夢食い小人を演じる。
 2011ー2012年シーズンを通して同劇場にてモンテヴェルディオペラ「ユリッセの帰還」のピザンドロ、オッフェンバッハのオペレッタ「盗賊」の準主役、フラゴレットで出演。

 2012年11月には東京でオペラ出演デビュー。ワーグナー作曲オペラ「ラインの黄金」ローゲ、ミーメ役で出演。
 2013年にはモーツァルト作曲オペラ「後宮からの逃走」ペドリロ役、日生劇場でベートーヴェン作曲オペラ「フィデリオ」(飯守泰次郎指揮・新日本フィルハーモニー)ジャッキーノ役、まつもと市民オペラでビゼー作曲オペラ「カルメン」(大勝秀也指揮)レメンダード役で出演。
 2014年には東京と大分にてフンパーディンク作曲オペラ「ヘンゼルとグレーテル」魔女役、小澤征爾音楽塾「フィガロの結婚」(小澤征爾指揮)ドン・クルツィオ役で出演。
2015年にはドニゼッティ作曲オペラ「愛の妙薬」のネモリーノ役、東京二期会本公演オペラ「魔笛」(宮本亜門演出)では僧侶2役としてデビュー。
 2016年には再び宮本亜門演出のオペラ「フィガロの結婚」(二期会本公演オペラ)にてドン・クルツィオ役で出演。その後も度々二期会の本公演ソリストとして東京のみならず、神奈川、大分、富山にて舞台に立つ。
 2017年には二期会オペラ公演にてリヒャルト・シュトラウス作曲オペラ「ばらの騎士」ヴァルツァッキ役、プッチーニ作曲オペラ「蝶々夫人」(栗山昌良演出)ゴロー役で出演、他演出にて「ばらの騎士」元帥婦人の執事役にて新国立劇場オペラパレスデビューを果たす。
 2018年は秋田にて「こうもり」ブリント博士、名古屋でワーグナー作曲「ジークフリート」ミーメ役、新国立劇場にてモーツァルト作曲「魔笛」モノスタトス役、日生劇場にてモーツァルト作曲「後宮からの逃走」ペドリッロ役で出演。
 2019年には東京二期会オペラ公演「サロメ」ユダヤ人1役、「天国と地獄」マーキュリー役、新国立劇場「エウゲニ・オネーギン」トリケ役、広島シティーオペラ「ジャンニ・スキッキ」リヌッチョ役で出演。
 2020年にはコロナ禍により多くのオペラ公演、演奏会がキャンセルになる中、新国立劇場主催、ロームシアター京都にて「魔笛」モノスタトス役で出演し演奏活動を再開。無観客、映像配信の先駆けとして「セヴィリアの理髪師の結婚」を収録し配信。「第九ひろしま」も無観客にて開催。
 2021年には高度な感染症対策を実施し新国立劇場「カルメン」レメンダード役、東京二期会「魔笛」(宮本亜門演出)モノスタトス役にて出演。オスカー・ワイルド原作の「幸せの王子〜ハピー・プリンス〜」(加賀清孝台本・作曲)に教授役にて出演。この年の「第九ひろしま」は入場制限を施しつつも有観客にて演奏。
 2022年は新作オペラ「山と海猫」(加藤直台詞・詩・演出、信長貴富作曲)に森田役で出演。新国立劇場デビュー作品「ばらの騎士」に再び元帥婦人の執事役で出演。続いて新国立劇場に「魔笛」モノスタトス役で出演予定。

ヘンデル「メサイア」、バッハ「マタイ受難曲」、ベートーヴェン「第九」のテノールソロも務める。

セイジ・オザワ松本フェスティバル(旧サイトウ・キネン・フェスティバル松本)にてドイツ言語指導として参加。その他、オペラ公演でのドイツ語指導や台詞監修なども行っている。2017年にゲーテ・インスティトュート、ドイツ語学検定C1(上級)取得。元、愛知県立芸術大学声楽学科非常勤講師。
Copyright (c) 2006-2019 Tadahiro Masujima. All Rights Reserved
inserted by FC2 system