その10 【ミュンスター音大授業紹介編】
時期:2001年10月頃〜 執筆日:2005年10月27日 |
このシリーズもあっという間に二桁突破。しかし進み具合は亀さん並みにトロい。
2001年10月の頭に大学が始まった。何もかもが始めての俺は、始めっから混乱。え?入学式ってないんスか?なんとドイツの音大は新入生にも何事もなかったかのように普通に授業がはじまる。各自、自分の取らなければいけない授業に赴き、自分で履修する。説明会のようなものは全くない。以前入学した時に校則などいろんなことが「ドイツ語」で書かれた冊子をもらっていたのだが、そんなの見る気にもならない。字は小さい、量は多い、どこに何が書いてあるかわからない、なによりドイツ語が理解できない。
とりあえずアンドレアスに聞くが、やっぱり詳しくはわからない(俺のドイツ語能力のせい・・・)。なもんで日本人らしい人に聞く。すると、学校に入ってすぐのところにある掲示板にいろんな授業の紙が張ってあるので、それを参考にして自分の取らなければならない授業の教室に向かうとのこと。ふむふむ、で、俺は何を取ればいいのだ??
ここで言っておかなければならないのだが、ミュンスター音大の歌科は「専科」というものはなく、「音楽教育学科、専攻声楽」であったのだ。なぜだ!?他の楽器はきちんと「専科」があるのに!!なぜ歌だけない!?ノゥォオオーーー!!と何度叫んだことか。そう、つまり取らなければいけない授業が山ほどあったのです。当時の時間割のようなものを見つけたので授業を載せてみると、
歌のレッスン(一応主科です) 声楽教育法(教職の一環です) イタリア語(まぁよしとしよう) 一般教育法(勉強は苦手です)
心理学(ド、ドイツ語でですか!?) 現代音楽(どうも好きになれん) 古楽(これまたつまらん)
コレペティ(伴奏(ピアニスト)の人からのレッスン)
音楽学(日本で履修したにも関わらず取らされた)
合唱声帯学(まぁ要するに合唱指導だ) 子供のための声帯学(どう子供に教えるのがいいか)
です。もちろん全部ドイツ語での授業。イタリア語ですらドイツ語で説明される。もう勘弁。
これプラスいろいろなことがあったのだが、それはおいおい書いていくことにしよう。次回はこの授業たちについていろいろ書こうと思っている。内容というか俺が思ったことというか・・・。 |
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