その5 【ミュンスター音大受験編】

時期:2001年04月04日                                    執筆日:2005年10月22日
さてここで訂正。なにやら記憶の混同があったらしく、語学学校カピートに行ったのはもっと後だったらしいことが判明。なので話はいきなり受験戦争へ!!

先生のもとへレッスンに通い、試験で歌う曲も大体決定した。ヘンデル「メサイア」よりテノールのアリア、シューベルト「シルヴィアに」、、、、あと何だったっけ・・・?とりあえず合計4曲くらい決めてそれのレッスンなどをしてもらった。まだ学生じゃなかったので1レッスンごとにお金を払ってたのだけど。当時はまだドイツの紙幣はマルクだったので一回につき100マルク。当時のレートが記憶をたどって1マルク60円くらいか?というわけで6千円。日本で考えると普通くらいの値段だけど、ドイツ人に言わせると(っていうかアンドレアスが)「高い!高すぎる!!ぼったくりだ!!(←ここまで言ってたかどうかは不明だが、そんぐらいの勢い)」だそうだ。

クラシックをやってない人のためにちょこっと追記だが、クラシック音楽のレッスンにはお金がかかる。特にどっかの大学の教授とかだったりしたら、俺が聞いたところによると普通で1レッスン45分で2万円。俺の日本での先生が60分7千円(こう見ると良心的と言える)。とある筋から仕入れた情報によると、あの有名な3大テノールの一人(誰だか忘れた)のレッスンは30分で30万円(!!)だそうだ。ってぇとナンデスカ?時給60万円?そんな仕事他にないだろ。

とまぁそんなこんなで金銭感覚もドイツと日本では大違いだったが、試験まで合計5回くらいレッスンを受けたはず。アンドレアスは「大丈夫、受かるって!」と言ってくれてるが、人間、大事を前にするとナーヴァスになるもんです。

そしていよいよ入試当日!!この学校には中くらいのホールが一つあるのだが、その中で試験が始まる。受験者は14〜5人。なんかみんなすっげー上手そうに見えた。待ってる中で、日本人俺一人、韓国人が何人か、あと他はどこの国の人かわからんが、割合としては女10、男5くらいだったか。

何人か歌い終わり、次は俺の番。歌う前に試験官(俺の先生もそのうちの一人)に自分が持ってきた曲のリストを渡す。舞台に上がり、先生に教えられてた通り「まず何を一番最初に歌いたいですか?」との質問がくる。これまた練習してたとおり「まず最初に○○××を歌います(←それすら忘れたのかよ!?)」と言って歌い始める。もちろん歌ってる間は緊張して頭の中真っ白なので覚えてるわけもなく、次の曲へ。これまた先生との打ち合わせどおり、試験官が話し合って次の曲は何がいいか決めてる。「じゃあ次はシューベルトのシルヴィアにをお願いします」と来た。これ実は苦手だったのだが、きっとこれが指定されるとのことでレッスンも何度かやってた。先生ドンピシャですよ!これまた同じように歌い終わる。これで歌の試験は終了らしい。

つづく

(実はこれ以降も書いたのだが、あまりにも長くなったので明日に回すことに。明日はコピペだから楽だ〜♪)


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