その90 【ドイツの音楽事務所へオーディション旅行編】

時期:2006年11月頃                                               執筆日:2009年06月30日
2006年11月9日にリューベックの劇場でまたオーディションがあった。今回のオーディションはまぁ顔見せみたいな感じで、劇場がどんな歌手がいるのか見るために開催したものだった。2曲歌って何事もなく終わったのでした。

そんなこんなが途中にありつつも、同年同月20日に初の音楽事務所へのオーディションへ向かったのでした。以前その77と78で作った履歴書を色んなところに送っていて、オーディションへの招待状が届いていたのでした。向かった先はケルン!!

このケルンで受けたのはZBFという、ドイツ最大手の音楽事務所。だもんだから、支部もベルリン、ボン、ハンブルク、ケルン、ミュンヘン、 etc.多く存在するのである。リューベックから一番近いのはハンブルクなのだが、事前情報で、「ハンブルクにいる人は最悪!!」ということを聞いていた ので、本社のケルンまで赴いたのでした。

オーディションは20日の16時からで、13時半に発声の時間をもらえていたので、前日からケルンに泊まることにしました。リューベックからケルンに行くまでに、以前僕がいたミュンスターを通るので、そこで何時間か途中下車をして懐かしい友達と会うことにしたのでした。

当時はエリザベト時代の後輩のTがミュンスターの音大に通っていたので、彼とフルート科のT君、同じくフルートのKちゃん、ピアノ科だったRさ ん、そして偶然リューベックから遊びに来てたオーボエのT君(なんかこうやって見ると、男全員Tだなぁ)が集まって数時間お茶しました。そうしていよいよ ケルンへ!

前日泊まったユースから地図を片手にテクテク、時間通りに着きましたよ。受付でオーディションに来たことを告げると、待合室に通されました。そこ には既に10人くらいの猛者達が・・・。その部屋においてあった用紙に記入して会場に持って来いとのことだったので名前やら学歴やら職歴やら色々書いて待 機。壁には今日のオーディションの順番が書いてあった。俺って一番最後?

こういう場所で待つのって本当に精神的にまいります。緊張しっぱなし、隣からはオーディションで歌ってるやつの声が聞こえる、皆上手い。そして待つこと約3時間、ようやく俺の番が回ってきた。

中に入ると5×5メートル四方の舞台のようなものがあり、後ろと横にはカーテンが掛けられている。その前に長机に4,5人ほどが座っている。まず は自己紹介と何を歌うか。1曲目はいつものやつ、2曲目はなんだったか忘れちゃった。歌い終わると近くに呼ばれ、「うーん、悪くはないんだけど、ドイツで シュピール・テノール(ブッフォ・テノール)としてやっていくんだったら、ドイツ人よりもドイツ語ができるようにならなくちゃ。あなたのことは0リスト (名簿には載らないけど、一応注目株ってことらしい)に載せておくから、また時間が経ったら歌いに来てください。」と言われた。要するにダメだったってこ とか・・・。

ちょっとショックだったが、そんなことを思いっきりひきずってもいられなかった。とりあえずこのことをリューベックの先生に報告し、「まぁ事務所 の言うことなんて千差万別、悪いって言われることもあれば、良いって言われることもあるよ」と慰めてもらい、次の日には違う場所でこれまた音楽事務所の オーディションに向かったのでした。

つづく

 左の写真は昔俺が住んでいたところ。
 道の奥の方がそれ

        右はケルンの大聖堂。
        クリスマスマーケットの準備中だった


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