その86 【2006年オイティーン夏季オペラフェスティバル編】

時期:2006年07月頃                                               執筆日:2008年12月28日

2006年夏、再びオイティーンでの夏季オペラフェスティバルの時期がやってまいりました。今回の演目はヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」、スメタナの「売られた花嫁」とカール・ツェラーのオペレッタ「小鳥売り」。前年の学生参加者は6人だったけど、今回はその倍くらいになっていた。オーディションに参加したのはそれ以上だったようで、5〜6人は受からなかったそうだ。

リューベックからオイティーンまでは電車で約30分、車でもそのくらい。しかも交通費は出ないから、電車代がばかにならない。往復8ユーロほど、それをほぼ毎日1ヶ月半ほどすると1か月の家賃分くらいになってしまう。幸いなことに一緒に参加している友達の中には車を持っているやつらがいたので、それにぎゅうぎゅうに入り込み、ガソリン代を割っていたのだ。それだと電車代の半額以下くらいでいける!貧乏学生はつらいのよ・・・。

さて今回はトロヴァトーレで使者をやる以外は全部合唱でのっていたので、わりと気楽でした。その分給料も昨年より少なかったのですが。練習の合間にも友達と喋ったり遊んだりしてました。

全てのオペラのプレミエ(初回公演)が済んだ後の8月8日に練習棟でそこで働いている人たちのための食事会みたいなのが開かれました。皆なにか一品持ち寄って食べて飲んでの気分転換。毎日のように朝早くと夜遅くまでの練習が続いた中、そういうことがあると気分もリフレッシュできるし、なにより一緒に働いている人たちの絆が深まります。

8月13日に小鳥売りの最終公演を終えた後、いつものことながら次の日の14日にハンブルクから日本に飛び立ったのでした。



写真1枚目:持ち寄られた料理たち


         写真2枚目:練習棟の外で食べたり
                 飲んだりの仲間たち


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