その75 【バート・ゾーバンハイム夏期講習会内容編】

時期:2005年08月14日〜                                            執筆日:2006年12月03日
この講習会には何度か途中経過、みたいな感じで受講生コンサートがあり、各楽器から数名がその日に演奏するのでした。その最初のコンサートで俺はF.レハールの「微笑みの国」というオペレッタのなかのアリア「君はわが心すべて」(かな?)を歌ったのですが、これが観客に大ウケ!どうやらこの曲はドイツ人の大好きな曲らしく、しかもメロディックで、まぁようするにウケのいい曲だったのだ。んなもんだから次の日から俺は町の大スターになっていた。いやほんと。街中(小さいんだけどネ)を歩けば「昨日はよかったよ〜」とか言ってくれるし、なぜかバート・ゾーバンハイムという町の中で有名になってしまっていた。

その次にあったのがオープンエアーコンサートと題打っての野外コンサートだった。ここでもそのオペレッタのアリアを歌い、2曲日本歌曲を歌ったのだが、この演奏をMDで録ってた人に後で聞かせてもらうと、日本歌曲最悪・・・。なんとそのコンサートはマイクを通して歌うもので、初めてだったのでよくわからなかった。マイクを意識しすぎてへなちょこなかすれ声になっていた。そしてビビラートもかかっていた。オペレッタのアリアはなんとかイケてたので、今後はマイクにあまり近づきすぎないように歌おうと誓ったのでした。あのMD録音、ちゃんと抹消されてるんだろうか・・・。

この講習会には日本人もいっぱい来てて、いろんな人と知り合いました。ピアノ、チェロ、マリンバ。中でも仲よく遊んでいたのがマリンバの二人。そしてそのとき初めて知り合った歌のよっしー。彼のことはまたいずれ回想記の中に出てくるでしょう。そのマリンバの2人、歌のよっしーとピアノの子とで休みを利用してマインツまで遊びに行きました。よっしーの大家が車を運転して連れて行ってくれたのでした。マインツまで車で30分ってところだったかな?

やっぱ都会でしたねー。マインツの有名な教会にも行ったのですが、そこのステンドクラスはあの有名な画家のシャガールが手がけたものだった。全体が青っぽく、教会の中が海の中みたいな感覚にみまわれる。そのほかにもマインツオペラ劇場(外観のみ)を見たり、街中を散策したりと、楽しい一日でした。

講習会では受講生だけでなく、先生たちのコンサートも行われるのでした。ヴァイオリンの先生には驚愕!!ブラームスのヴァイオリンソナタを弾いていたのだが、もう素晴らしいの一言!確かに今現在ドイツで一番上手い先生といわれるだけのことはある。かなり刺激を受けました。そしてわれらが歌の先生のコンサートもありました。Rシュトラウスの歌曲集を歌ってました。もちろん素晴らしかったですよー。

マリンバの先生はなんと日本人の方でした。安部圭子先生といえばマリンバ界では神様とあがめられてるほどの方です。今のマリンバの形をYAMAHAと共同で作り上げ、彼女の作曲したマリンバの曲がいろんな教材として使われているそうな。

その!先生と共演しました!!(←かなり得意気)コンサートの後の食事会でツーショット写真を撮ったのですが、きっと事務所とかを通してからでないと(冗談ではなく本気で)やばいので、今回は割愛。

そんなこんなで終了演奏会。なんとか無事にこなし、2日後には日本への旅に出るのでした。

その後、知り合いを通して新聞が何通か送られてきたのですが、いろんなことが書いてある。俺の写真も何枚かあるし、そういえばインタビューされたなぁ〜ってこともいろいろ載っていた。思い返してみると、こんなにいい思いのできる講習会はこれが最初で最後だなと、感慨にふけったのでした。。。





写真一枚目は野外コンサートの模様。俺が歌ってます



   二枚目は歌の先生のコンサート。ノってますねー



三枚目はマインツ・オペラ劇場の外観。でかいし赤い


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