その48 【さらば、友よ!編】

時期:2004年07月20日                                              執筆日:2006年01月03日
リューベック音大に合格して、家まで見つかって、電話も繋がって、快適に見えたリューベック生活も、始めてみれば結構大変だった。なにがってとりあえず引越し。業者に頼むと大層なお金がかかるので、当時またミュンスターに行く用事のあった俺は、なんと電車に乗るたびに手で荷物を運んでいたのでした。留学生活も3年を過ぎると物が色々増えていくものです。特に楽譜類が多くて、毎回大きなトランクにいっぱい詰め込んで持って帰ってて、飛行機に乗る場合は完璧に重量オーバーだろうって感じでした。当時は手にマメをいっぱい作ってました。

当時リューベックの自分の部屋の前には韓国人の歌の男が住んでいて、仲良くなって、彼が車を運転してミュンスターからリューベックまで引越しを手伝ってくれることになった。彼はドイツの運転免許証を持っていたので、俺がレンタカーを借りてミュンスターに出発したのでした。当時あったものは、テレビ、机など大きなものばかり。とりあえずエンヤコラ車に全て積み込んで、往復6時間の距離を走ってもらいました。なんともはや感謝感謝です。

当時のミュンスターでの用事というのは、劇場でのオペラ合唱でした。その時行われていたのはヴェルディのオペラ「ドン・カルロ」。そのオペラを最後に、ミュンスターの劇場と街から完全におさらばしてしまうことになっていました。そして最後の公演の合間に合唱の仲間が皆でお別れ会みたいなのを開いてくれて、楽屋に呼ばれてなにやら皆で歌を歌ってくれて、感動して涙が溢れてきました。泣かなかったけどね。約1年半とはいえ、そこで一緒に歌ってきた仲間達とは色々思い出もあるし、皆本当にいいやつらだった。その彼らが皆で俺を送り出してくれるということが本当に嬉しかった。ミュンスターは俺の第二の故郷です。

そんなこんなでリューベックへと腰を落ち着けて勉強にはげむことになったのでした。

写真は左が男声合唱の何人か。右は女声合唱のうちの何人か。
(手に持ってるのはシャンパンの入ったコップ。まだ仕事中です)


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