その47 【リューベックの家決定編】

時期:2004年03月頃                                                 執筆日:2005年12月28日
リューベックに家を探しに来ていたのだが、当時は知り合いの紹介でR君というリューベック音大の学生の家に泊まらせてもらいながら探していた。彼は土地勘のない俺にアドバイスをくれたり、リューベックの大体の相場を教えてくれたり、ご飯なども家でご馳走になったりした。

2日間を使って回った家々はそんなにピンとくるものがなかったが、いかんせん学校がもうすぐ始まってしまうというので半ばあせっていた。もう最終的にちょっと遠いけどそこそこ安い共同マンションの一室にしようかと思っていたところ、そのR君の携帯電話に電話がかかってきた。電話で話をしている最中にR君が、

R「なんか今から家を出る人がいるんだけど、そこに入らないかって聞いてきてるんですよ。行ってみます?」

と聞いてきた。とりあえず行く。場所はなんと学校のほぼ隣!家賃も新聞で探したどの家よりも安かった。しかもそこには音大の学生が多く住んでるみたいで、ほぼ音大の学生寮みたいな感じになっていた。学生寮といっても個人の部屋で、施錠時間なんてもちろんない。おまけに平日は朝8:00−13:00、14:00−22:00まで練習できるのだ。日曜日は朝9:00からであとは一緒。もう二つ返事どころか三つも四つも返事したいくらいだった。

彼の後にそのまま入るという条件でその建物を賃貸してる会社に赴き、事情を説明してドキドキしながら契約を始める。責任者曰く、

責「あそこは音楽家がいっぱい住んでるから、次に入る人も音楽してる人がよかったんだよねー。君に入ってもらえてこちらとしても嬉しいよ」

だそうな。ラッキー♪

やはりここまで条件がいい建物なので、この家が空くのを待って予約をしてる人もいるのだが、そこには既に100人くらいが名を連ねてるそうだ。それを飛び越して前の住人の知り合いとして入れたのは本当に運がよすぎる。さっさとサインして契約を済まし、入居日に彼から鍵をもらって家に入った。

最初はベットと洋服ダンスと本棚しかなかったので、色々そろえる必要があった。しかーし!とりあえずは電話回線だろう。それが通ってないとインターネットができない!まずは電話会社に行ってソッコー契約を交わし、電話回線を引いたのでした。ミュンスターでは普通回線だったが、こっちにきたついでにDSL回線にしました。ネット環境が快適になってしまった・・・。

そんなこんなで始まったリューベック生活は、今後もまだまだ大変なことが残っていたのでした。


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