その18 【初めてのビザ取得編】

時期:2001年11月29日頃                                        執筆日:2005年11月04日
何気に昔の資料でもあさろうかと思って棚を見ていると、昔の手帳を発見した!!いや、あるのは知ってたんだけど、こうやってじっくり読み返してみると、俺って「超」がつくほどの几帳面か?と思ってしまった。2001年からの手帳があって、中にいろんなことが書いてある。これはいいものを見つけた!なんせ若年性アルツハイマーですから(笑)。

家を移って一人暮らしを始めて一ヶ月、目下不安なことは住居登録とビザの申請だった。ドイツでは新しい住所が決まったら一定期間内に役所へ届け出ないといけない。そのためには大家と契約しなければいけないのだが、俺はその契約書を持っていなかった。なぜかというと、その家を出るためには最低でも3ヶ月前に大家に報告していなければならないのに、ゾニヤは出る1ヶ月前にそれを報告したのである。だから当時の俺の立場というのは2ヶ月間「ゾニヤの家に住まわせてもらってる人物A」だった。

当時はドイツの生活事情なんぞ全然知らなかったので(知っとけよ!)、特にそれが重要なこととは思ってなく、毎日のほほんと暮らしていたのだが、ビザを申請しなければならない時期が近づいてきて色々調べてみると、それって重要じゃないか!ということに気がついた。旅行ビザが切れるのがあと1ヶ月。「人物A」期間が終わるのがあと1ヵ月半。間に合わん!!

とりあえず当時ミュンスターでビザの申請に必要だったものを挙げてみる。

1.全て記入済みの申請用紙
2.パスポート
3.滞在理由を証明するもの(在学証明書など)
4.銀行口座(カード)
5.ドイツの健康保険のカード
6.住居証明書
7.日本の銀行口座の残高証明(ドイツで一年間暮らせるだけのお金を持っているか確認するため)
8.印鑑証明書
9.出生証明書
10.申請に必要なお金
(7,8,9はドイツ語訳をつける)

こんなものだったかな?

この中で当時持ってなかったのが6の住居証明書だけだったのだ。あせるあせる。なのでゾニヤに相談する。

俺「○月×日までにビザを申請しなければならないんだけど、住居証明どうしよ?」
ゾ「大丈夫、なんとかなるから」

何日か後にゾニヤと一緒に役所に行き、住居登録課のほうへ行く。なにやら小さな機械の前でボタンを押して、そこから出てくるレシートのようなものを取る。どうやら番号札のようだ。自分達の番号が電光掲示板に表示されて、その横に書いてある番号のカウンターへ。ゾニヤは正面に座る。俺はその横にちょこんと座る。

当時の俺はまだまだドイツ語が理解できてなかったのだが、そんなことを言っていも生きていかなければならないので、語学以外の部分が進化した。そう、第六感だ。シックスセンスだ。つまり勘だ。その発達した第六感を使って理解したことはこうだ。

ゾ「こうこうこういう理由で彼は今うちに住んでるんだけど、あたしはもうそこには住んでないし、違うところへの住居登録もしたわ。だから今住居登録をしても問題ないでしょ?」
係員「そうですねー。じゃあここにサインをお願いします。」

もっとひと悶着あるのかと思ってたら意外にあっさりOKなので拍子抜けした。やはりドイツではアグレッシブに行動するのが道を開く手段なのかと思った。しかしよくよく考えてみると、要するにドイツ語ができるかできないかで物事は簡単にもなるしえらいことにもなるんだと思い直した。

その住居証明書を添えてビザ取得期限ぎりぎりに外人局に行き、ビザをいただいてきました。半年分。どうやら最初のビザ取得は大抵半年しかもらえないらしい。また半年後に行かなければならないのかと思うと気が滅入るが、とりあえず第一関門突破でほっとしたのでした。


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